2014年10月16日木曜日

裏腹な憧れが(私を)bassyさんに惹きつける

ハロー、トオルです。
最近はモンハン真っ盛りです。
最初は買うつもりのなかったnew3DSLLもものすごく快適でうれしい限り。

それよりも問題は……

秋のM3が近づいてきました!
M3というのは日本最大級医師向け最新医学・医療情報サイトだったり、佐藤順一監督のアニメタイトル(サトジュン監督はロボットアニメ向けコンテなどでは甚目喜一の名義を使うことがあったようですがご自分の監督作ではさすがに使わなかったようです ※未確認情報)だったりすることもあるようですが、ここで言うのは

M3 - 音系・メディアミックス同人即売会


のことです。
今月26日(日)の開催ですのであと十日ですね!
とは言っても、まだ新譜情報など出してないサークルも多いでしょうし、受け手の側から注目サークル情報などの記事を書くにもちょっと早い感じなのですが、私はそんなに多くのサークルを知らないので一件だけトオル勇み足します。

bassyさんをご存知でしょうか。
以前はBarbarian On The Grooveというところで活動されていたそうですが、私が名前を覚えた頃にはもうソロになっていたような気がします。いずれにせよ活動範囲はPCゲームや同人音楽の分野なので、縁のない人の目にはまったく触れない名前かもしれません。

実は当ブログでは以前にも軽く取り上げています。

過去の記事でも書いている通り、元々はカヒーナさんの曲を探してるうちにBOGのことを知り、どうも自分の好きな曲はbassyという方が手がけてることが多いようだと気づいたところがきっかけなんですが、(下の動画に含まれてる中ではDIVIDE、IDEAL WORLD、変色、ポコアポコ、真実の翼 -サダメノツバサ-、ソラミ・マーチなんかを手がけています)



そこに全く別の動機で茶太さんの曲を探していたら見つかったのが「グルッポ」という曲。



もう一つ同ブランドから出たゲームに使われた「カンデコ」という曲も。



グルッポを聴いた時点でも、何ておしゃれなアレンジだろう! と驚きがあったのですが、カンデコの方なんかはちょっといわゆる渋谷系的なソフトロックの感覚がある気がします。
グルッポのピアノが軽快さと裏腹に哀切みたいな趣も持っているのに対してカンデコの方はできるだけライトな方向に振り切ったよ! みたいな潔さがありますね。(私はグルッポの裏腹さが持つもどかしさも大好きなのですが)


私は普段そういった曲はほとんど聴かないのですが、ここ十年くらいアニメの分野でも活躍を知られるROUND TABLEですとかのそれっぽい曲も好きですし、やなぎなぎさんの「ユキトキ」なんかは一時期ずっと聴いているくらいハマりました。



謎の彼女X」のOPテーマだった「恋のオーケストラ」なんかもすごくおしゃれでかわいい曲なんですが脇道に逸れ過ぎますので置いといて……(CDは一般販売されておらず、ネットでちゃんとしたのを聴くのも難しいですがiTunesで売っています。こちらの記事に貼った8tracksにも含まれています)

話をbassyさんに戻して、グルッポとカンデコでものすごく興味を抱いていたところに、丁度開催時期だった去年の春のM3でbassyさんが頒布したのが「現代ポップスB」というシングルで、これの一曲目に「かんでこ」(収録時の表記では平仮名になっています)が入っていたのを見て、「東京へ行こう!」と思い立ちました。
で、実際ブースにいらっしゃったのがbassyさんご本人だったかも今思うとよくわからないのですが、「応援してます」とか「にわかファンなのであまり音源持ってなくて…」的なことを言って、テーブルに置いてあるものを全種類買わせていただきました。(それ以降はイベントに行けてないので通販や友だちの手を借りて購入しております)

そのとき買ったのがフルアルバムの「ワンダー・フルワールド」「音楽ピューパとやさしい世界」「七丸ブック」、シングルが「ワールド・ワイド・ボクシステム」と新譜の「現代ポップスB」だったかと思います。
個人名義で出されてる音源に当たってみると、おしゃれであるには違いないのですが、ネットで知った曲の印象よりもずっとポップロック寄りな雰囲気だと思いました。

ここで言うポップロックというのは私の知ってる限りのイメージなんですが、例えばくるりですとか





アジアンカンフージェネレーションみたいな(最近知ったのですがAKGと略したりするそうですね)





例が古くてすみません……
それくらいこういう方面に疎いということなんですが、何で疎いかというと、これ無意識に「避けている」からじゃないかと思います。もっと直接的な言葉を使うと「嫌っている」のかもしれません。
じゃあ何で嫌っているのかな? ということを突き詰めて考えていくと、あんまりはっきりした理由がありません。
敢えて言うと、上に貼ったビデオであるとか、それを流していたテレビだとか、彼らを取り上げるメディア(雑誌とか)だとか、周辺にあるもののイメージがむしろ嫌いなのかもしれません。
「世は音に満ちて」とは、ラーゼフォンの次回予告で知った言葉ですが、世の中には物事の本質をぼかしてしまう雑音が多い、という意味だと勝手に解釈しています。

つまり、上に挙げたような雑音を抜きにしてしまえば彼らのやってる音楽も好きになれるんじゃないかな、ということをbassyさんの作品を聴いてみて思ったのでした。
例えば冒頭に書いた渋谷系的、という部分に関しても渋谷系が実際流行っていた頃には、音楽にまとわりついた匂いが強すぎて敬遠していた気もします。
それが、音楽の要素だけ引用してアニメの主題歌なんかで流れているのを聴くと、「あ、これ素敵!」と素直に思えたりするのが現在の私です。私だけの話ではないと思うのですがどうでしょうか?
むしろ、それらの曲に対して素敵と思えるということは、それぞれの音楽に対しては憧れを持ってもいたんだけど、匂いのせいで近づけなかったんではないか。そんな風にも思っています。

例えば今だと私はボカロの曲に疎いのですが、例えばsupercellの「さよならメモリーズ」ですとか、



livetunekzさんが手がけたtwillの「STAND UP」ですとか、



曲単位ではボカロ系作家(supercellがボカロ系と呼べるのかどうかはめんどくさそうなところですがここではそうしておきます)の手がけた作品の中にも好きなものはちょくちょくあるようなんです。知らないだけで、おもしろい曲だなー、と思って調べてみるとその分野の方だったり。(Aチャンネル1話の挿入歌「はるかぜの化学」を作曲されたクマロボさんなんかもそういえばそっち系の方でした)


意識的に音楽を聴く習慣を持っている人の多くに「意識的に聴かない分野」があるのではないかと思うのですが、嫌っているのは音楽そのものではないんじゃないか、むしろそれ好きかもよ? ということをbassyさんの作品集から感じたのでした。(長い回り道をしてしまいました…)

ずーっと前にbassyさんご自身のブログだったか個人サイトだったか、もしくは関係ない他の誰かの言葉だったかもしれませんが、「強い個性のあるものは作れないけど、自分がいいなあと思うものを作ってる」といったような意味合いの言葉にどこかで触れたことがあります。
作家の個性というのも匂いに関係していて、人を惹きつける一方で遠ざけることもあるでしょう。
私はbassyさんのことを聴いたことのある曲と、ちらっと読んだブログの文面くらいでしか知らないのですが、その辺の知らなさがちょうどいい距離感になってるのかもしれません。

結論は最初に言うべきという論をちょくちょく耳にするんですが、そういう話し方は仕事の場だけでいいんじゃないでしょうかと思う私は最後に、「あなたの知らないbassyさんの曲はきっとあなたも好き」などと言い残しつつ、bassyさんオンリーで組んだ8tracksを貼り付けます。
(何せM3情報に関しては本人のサイトでも全く公開されてないので過去音源から次のM3への導線を引く算段です)




1.黄昏トム・ソーヤー(Nina Branch)
2.虹はあるか?(セリユ)
3.アイデンティティ(セリユ)
4.スーパースターはもういない(茶太)
5.ワンダー・フルワールド(茶太)
6.青春Z(Annabel)
7.アンドロイド・セレナーデ(深水チエ)
8.Bye bye(maimie)




1.あしたには(Annabel)
2.音楽(Annabel)
3.走れ! 中央線(茶太)
4.ever never(広坂としえ)
5.mistake(広坂としえ)
6.D.C.(Annabel)
7.夕日(茶太)
8.じゃあね(たえかわアキ)

(※広坂としえさんについては音源ではbassyさん名義になってますが、昔一緒にAgehaというユニットを組んでいた方のようです。不正確な情報かもしれないので訂正などありましたらご一報ください)

0 件のコメント:

コメントを投稿