2013年4月4日木曜日

雑音趣味

以前の記事(そしてまた私はヘッドフォンを買う)にもSRH1840の試聴をしたときのことで、矢野顕子さんの「SUPER FOLK SONG」を再生したら録音時に拾っちゃってるノイズが生々しくておもしろかった、というようなことを書いてるのですが、最近この手の録音を大音量で流してわざとノイズを聴くのにがちょっとしたマイブームだったりします。
単純に電気的に発生したノイズから、演奏者が立ててしまった音、楽器そのものの機構が鳴っている音まで、エアーで録音していると実に色んな音が鳴っています。

例として、上記の「SUPER FOLK SONG」から一曲、山下達郎さんのカバーで「スプリンクラー」のピアノ弾き語りです。(できればヘッドフォンかイヤフォンで、大きめの音で聴いてみてください)


鍵盤に指を置く音でしょうか、パタパタいうような音が結構聞こえると思います。
私は楽器の演奏はまったくできないので想像するだけですが、ひょっとしたらペダルを踏んだりする音も混ざってるのかもしれません。


もう一つの例を。こちらはゲーム「サガ・フロンティア2」のピアノアレンジアルバムに収録されていたものです。曲名ではなく「α3」というナンバリングが振られています。



これは注意しないと気付かないかもしれませんが、最初からピアノの後ろで「ゴウゴウ…」というような共鳴の音がざわめいています。
どんな部屋で演奏してるんだろう、とか、マイクはどの辺にあるのかな、といったことを考えたりします。

そんな感じでピアノ音源のノイズを楽しんでいたんですが、こういうのはラインで繋ぐ電気的な楽器を除けば結構見つかるんじゃないかと思いました。
ギターは楽しそう、という風にも言われたのですが、アコースティックギターなんかはノイズというか、それも含めて演奏的な部分がありますよね。
私がピアノに着目したのは「楽器本体の持ってる増幅効果が大きい」ということだったんですが、同じようなことから他の楽器候補として「ドラムは実際に叩いてるとすごい胴鳴りしてるよ」というプレイヤーの方からの声もあったので、ドラムで変な音してる曲ないかなあと探してたら、意外なところから出てきました。


ご存知、Aチャンネルの主題歌「Morning Arch」です。
これはノイズではないですし、こういう話題で取り上げるのもドラマーの方に失礼かとも思うのですが、私はこの曲を放送当初から聴いていて、こんなにもバスドラムがドスドス言ってる曲だとは認識していませんでした。
1番サビから目立ち始め、二番Aメロ繰り返しの辺りでもすごいドドスコ鳴ってますよね。歌のかぶらない間奏部分では尚更目立ってます。
上に挙げたノイズ類もそうなんですが、こうした圧縮音源ではかなり失われる部分だと思います。
そういうものを「たまにはCDで」とか、「ちょっといい環境で」とか、それなりに気合いを入れて聴いたときに見つけると、音楽趣味も脇道にそれ始めたと思うべきなのかもしれません。

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